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和製オドラデクの生活環

きみの物語は終わった/ところできみはきょう/おやつに何を食べましたか――富岡多恵子「静物」

読書メモ

レオ・ベルサーニ&アダム・フィリップス『親密性』檜垣立哉・宮澤由歌訳、洛北出版

非常に魅力的な――あるいは誘惑的な――書物である。 というのはつまり、出会うタイミングによっては自分の実存を不当なまでに読み込んでしまいかねない、そういう類の一冊であるということだ。 要するに問題は自己と他者、そして愛に関わっているのだから。 …

高橋源一郎『「悪」と戦う』、河出文庫

「高橋源一郎らしさ」とは何か。それを定義するのは意外にも難しい。 もちろん「いかにも高橋らしいパッセージ」を抜き出してみせることはいくらでも可能だ。けれどその特徴を「物真似」できるほどに分析するというようなことは、例えば村上春樹などと比べる…

ジョーン・W・スコット『ヴェールの政治学』李 孝徳訳、みすず書房

タイトルにある「ヴェール」とは、「ムスリム」女性のヘッドスカーフ(ヒジャブ)――特に1989年以降のフランスにおいて激しい論争の的となってきたそれ――を指している。 フランスでは2004年に公立学校におけるヘッドスカーフ着用を規制する法律が可決され、20…